CASE

症例紹介

保険治療症例2

  • 虫歯
通院時の年齢: 79歳
性別: 男性
通院回数: 50回程度
通院目的: 全体的に保険内で治療を行いたい
処置内容: まず治療用の義歯を作製、使用してもらいながら咬合高径を挙げて、顎位を前方に出した位置で補綴治療を行なっています
費用: 全て保険治療内の範囲
デメリット : 全顎的に触るのでとにかく回数がかかる

治療内容

初診時の検査では歯周病とむし歯の進行が全顎的に認められました。
まずは抜歯がある歯や要治療部位をしっかり患者さんに説明しつつ、歯周治療と並行して治療を進めています。

治療のポイント

パノラマ画像で確認できる下顎頭の変形や全顎的な歯牙のすり減りの多さから下顎の後退も著しいと診断しました。
このままでは欠損部位にまともな補綴治療は望めない事を説明して、まず治療用の入れ歯を最初に作製してもらいました。
作製した入れ歯の咬合面にレジンを添加しながら咬合高径の変更を徐々に行ない、それと並行して残存歯のむし歯治療を進め、最終的に部分入れ歯を作製し直しております。

残存している天然歯の近心舌側傾斜は全く改善できていない為に臼歯補綴物に辺縁隆線の段差も見受けられ、まだまだ下顎が後退した位置にあることが分かりますが、強いSpeeカーブの改善や側方運動時の臼歯部離開もなんとか認められたので、治療を終えています。
メンテナンス時に補綴物咬合面のすり減りが起きてきた時は再度の補綴のやりかえが必要なことも説明しております。