CASE

症例紹介

保険治療症例3

  • 虫歯
通院時の年齢: 82歳
性別: 男性
通院回数: 50回ほど
通院目的: 保険内で全体的に悪いところを治したい
処置内容: まず要抜歯の部位を処置して治療用の義歯を作製、使用しながら咬合高径を挙げて顎位を前方に出したのち、そこで全体的な補綴治療を行なっています
費用: 全て保険内で治療
デメリット : 全顎的に触るのでとにかく回数がかかる

治療内容

初診時の検査では歯周病とむし歯の進行、歯のすり減り(特に前歯部)が認められました。
まずは抜歯が必要な歯や他の要治療部位をしっかり患者さんに説明しつつ、歯周治療と並行して治療を進めています。

治療のポイント

パノラマ画像で確認できる下顎頭の変形や全顎的な歯牙のすり減りの多さから下顎の後退や左上がりの咬合平面、過度なピッチがあると診断しました。
このままでは前歯部咬耗部にまともな補綴治療は望めない事を説明して、抜糸後に治療用の入れ歯を最初に作製してもらいました。
作製した入れ歯の咬合面にレジンを添加しながら咬合高径の変更を徐々に行ない、それと並行して残存歯のむし歯治療を進め、最終的に部分入れ歯を作製し直しております。

治療後でも下顎が後退した位置にあり、顎位のズレも解消できていませんが、比較的スムーズで素早い開閉口運動や側方運動時の臼歯部離開もなんとか認められたので治療を終えています。
メンテナンス時に補綴物咬合面のすり減りが起きてきたり下顎前歯の突き上げが認められた時は再度治療が必要なことも説明しております。